資格がなくても道は開ける

介護の仕事は、資格がないとできないと思っている人も多いが、実は無資格でも介護現場でサポート業務を行うことができる。無資格でもできる代表的な業務として、入居者や利用者の日常生活をサポートする「生活支援」が挙げられる。例えば、食事の配膳や片付け、居室の掃除や洗濯などがある。利用者が自分でできることを尊重しつつ、靴を履く際に手を添えるといった簡単なサポートも、重要な役割を果たす。
また、利用者とのコミュニケーションも大切なサポート業務だ。資格がなくても、日常的な会話や話を聞くことで、利用者の精神的な安定をサポートできる。利用者は話すことで気持ちが晴れたり、日々の不安や悩みを吐き出せることもあるからだ。また、利用者の体調変化に気づき、職員に報告する「見守り」も大切だ。それから移動のサポートも、無資格者ができる重要な業務の一つである。車椅子での移動や階段でのサポートなど、利用者が安全に移動できるよう手助けをすることが求められる。さらに、レクリエーション活動の補助も無資格で行える。利用者が参加する簡単なゲームや運動を手伝い、楽しみの時間を提供する役割も担える。
ほかにも環境整備も大切な業務だろう。施設内の清掃や消毒、備品の補充などを行い、利用者が快適で安全に過ごせる環境を維持することが求められる。これらの業務を通じて、無資格者でも介護現場で大きな役割を果たすことができる。介護職を目指す第一歩として、まずはサポート業務を経験し、介護の現場に触れてみよう。